
商品先物取引で個人が手掛ける手法には、いろいろはやり方があって、それぞれ長所と短所があります。ここでは、それらのやり方について説明していきます。
まずは、仕掛ける期間で分けてみましょう。
@超短期
デイトレード(1日に何回も売買を繰り返す方法)のように短期間で売買を行なう方法。
ザラ場銘柄で行なわれる場合が多い様です。
A短期・中期
数日〜数ヶ月の期間で仕掛・手仕舞いを行なう方法。ザラ場銘柄・寄せ板銘柄の両方で行なわれます。
B長期・超長期
数年以上保有するトレード。「投機」というより「投資」といったほうがしっくりくるかもしれません。
先物取引では期限に制限があるのでほとんど行なわれません。
(先物市場でも、乗り換えという手法をつかって長期トレードをする場合もあるようです。)
株式市場での取引に多い方法です。
総資金に対する建玉の比率や、利食い・損切りの条件にもよりますが、
トレード期間は短期になればなるほど、仕掛・手仕舞いの回数が多くなる(=資金回転が速くなる)ので、資金の増加、減少共に早くなり、ハイリスク・ハイリターンとなります。
ちなみに、私の場合は、仕掛けの期間は大体1週間〜1ヶ月くらいが多く、デイトレードは全くしません。
なぜデイトレードをしないのかというと、
瞬時の判断というものが苦手で、そもそもデイトレード向きではないというのが理由です。
要するに、今の私の力ではリスクが高すぎるということです。
もちろん、興味がないわけではありませんが、当分の間はやる予定はありません。
相場の実力というものは、いろいろな失敗を通じて、身につくものですので、失敗をじっくり検証できない超短期トレードは、実力がつくまでに資金が尽きる可能性が高いように感じます。
(これは、あくまで私の場合です。最初から超短期トレードで順調に資産を増加させる方も多くいます。)
次に、手法別にそれぞれ説明をしていきます。
@片張り
相場の上がり下がりを予想し、投機する手法。
単純に売ったり買ったりすることです。
A鞘取り(サヤ取り)
値段の上がり下がりではなく、値段同士の”差”の変化を予想し、投機する手法。
やり方としては「売り」と「買い」を同時に行なうというものです。
鞘取り(サヤ取り)の中にもさらに種類があるのですが、それは別の章で述べますのでここでは割愛します。
B鞘滑り取り(サヤ滑り取り)
商品は、順ザヤの時には上ザヤでの発会となり、それは実質の値動きとの間に誤差を生じさせます。その誤差は先限から当限に移っていくうちに削げていくのですが、その下落差(鞘滑り・サヤ滑り)を利用し、投機する手法がサヤ滑り取り(サヤ滑り取り)です。
具体的には順ザヤの先物を、発会ごとに同枚数売っていき、納会で手仕舞うという手法です。
発会から納会までの鞘(サヤ)の削げ幅から、実際の値段の上がり幅を差し引いたものが利益になり、値段の上がり幅が鞘(サヤ)の縮み幅より大きい場合は損失となります。また、値段が下がっていた場合は、下落分が利益に足されることになります。
先物取引をやっている人全体に対する割合は、「片張り」を手掛けている人数がもっとも多い様です。
「鞘取り(サヤ取り)」を行なう人は、昔よりは増えてきたとはいえ、一部の人のみが手掛けているのが現状といえます。「鞘滑り取り(サヤ滑り取り)」については、手掛けている人の数は、更に少なくなっています。
「鞘滑り取り(サヤ滑り取り)」があまり普及していない理由は、資金力が必要(値段が暴騰した場合の含み損に耐えるだけの資金を寝かせておく必要がある)であるのと、非常に地味な手法である為に、あまり人の興味を引ないからではないか、と私は考えています。
上記の手法についての私の考えを言いますと、
「片張り」はについては、一番メジャーな手法なだけはあり、移動平均線、ボリンジャーバンドetc...といった色々な参考指標があるため、「当て方」については一番進んでいるとは思います。
ただ、当たるかどうかは別の問題です。後述しますが、相場で大事なのは当て方ではありません。
個人的には、一番シンプルにも関わらず、一番奥が深い手法であると思います。
「鞘取り(サヤ取り)」は、私にとって非常に有効な運用手法となっています。
というのも、サヤの動きは値段の上げ下げに比べて読みやすく(もちろんはずれることもありますが)、利益をコツコツと積み上げることができるし、ストップがかかった時の心理的なストレスが少なくて済むからです。
「鞘滑り取り(サヤ滑り取り)」は、これも鞘取りと同様、非常に有利な売買手法なのですが、1回の仕掛けが最低半年〜1年掛かる非常にのんびりとした手法です。
また、膨大な額の含み損や含み益を長期間に渡って放置する手法ですので、向き不向きがスッパリと分かれる手法だと思います。
次の章からは、「鞘取り(サヤ取り)」について、詳しく説明していきます。
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